コンビ解散時に最も世間の耳目を集めたのが「2人の不仲説」でした。テレビ番組でも度々喧嘩エピソードが披露されていたため、「衝突が原因で修復不可能になったのではないか」と勘繰る声が上がったのは自然な流れと言えます。
しかし、関係者への取材や両者のインタビューを照らし合わせると、解散の決定打は憎しみ合いではなく「芸人としての未来予想図の決定的なズレ」にありました。
相方の誠子は、30代を迎えて以降、料理・エッセイ執筆・女優業・コスメプロデュースといった「ライフスタイルや自己表現を中心とした文化人的な活動」へのシフトを強く望むようになりました。一方の渚は、あくまで「舞台に立ち、泥臭くお笑いとバラエティを追求し続ける現場主義」を貫く姿勢を一切崩しませんでした。
互いが目指すゴールが180度異なるものになったとき、無理にコンビを継続することは双方の足を引っ張り合うことになりかねません。渚は解散に際し「お互いがやりたいことを全力でやるための前向きな決断」と明言しており、感情的な喧嘩別れではなく、大人としてのキャリアの選択だったことが明らかになっています。