全16作の中から、読者の反響や教育現場での支持率、編集部独自のメディア分析を総合して導き出したおすすめランキングTOP5を紹介します。
第1位:『だるまさん』シリーズ(『が・の・と』)
もはや説明不要の金字塔です。『だるまさんが』の動的なユーモア、『だるまさんの』での目や手といった身体パーツの認識、『だるまさんと』での他者とのスキンシップ(「ぎゅっ」「ぽっとん」など)へと、1作ごとに子どもの社会性の発達段階と見事にリンクしています。3冊セットでの購入が圧倒的に支持される理由も、この成長ステップに合わせた綿密な構成にあります。
第2位:『おふとんかけたら』
夜の寝かしつけに悩む保護者から絶大な支持を集めているのが本作です。タコさん、ソフトクリームさん、トイレットペーパーさんといった風変わりなキャラクターたちが、お布団をかけてもらうと「ぽわ〜ん」「とろ〜ん」と幸せそうにとろけて眠りにつきます。「おふとんをかける=気持ちよくて安心なこと」という感覚を、理屈ではなく視覚的な心地よさで伝える構成が見事です。
第3位:『おしくらまんじゅう』
「おしくらまんじゅう おされてなくな」の懐かしいわらべ歌のリズムに乗せて、紅白のおまんじゅうがさまざまな仲間とおしくらまんじゅうを繰り広げます。こんにゃくを押したら「ぷるる〜ん」、納豆を押したら「ねば〜っ」。読み手の声のトーンを変化させやすく、親子のスキンシップや集団での触れ合い遊びへと自然に発展させられる傑作です。
第4位:『がまんのケーキ』
カラスのくりんぽと、カメのタボくんによる心理戦を描いた、かがくい作品の中でもひときわストーリー性の高い作品です。留守番中、「お皿のケーキを食べてはいけない」と言われた2匹が、匂いを嗅いだり、少しだけ触ってみたりしながら必死に誘惑と闘います。子どもの「食べたいけれど我慢しなければならない」という内面的な葛藤をコミカルに描き切ったあらすじは、3歳以上の幼児から小学生まで大爆笑を誘います。
第5位:『おもちのきもち』
かがくい氏のデビュー作であり、造形作家としての真骨頂が味わえる一冊です。毎年正月になるとペッタンペッタンと頭を叩かれ、食べられてしまう鏡餅の「かがみもち」が、ついに我慢の限界を迎えて床の間から逃げ出します。疾走するおもちのダイナミックな動きと、おもちならではの伸縮性を活かした驚きの結末は、大人の鑑賞にも耐えうる完成度を誇ります。