千紗のシンデレラストーリーは、2008年9月にリリースされたデビューシングル『偶然の確率』から始まった。関西仕込みの明るいキャラクターと圧倒的な歌唱力、親しみやすい笑顔で同世代の心を掴み、第50回日本レコード大賞新人賞を受賞。まさにエイベックスの次世代を担う看板歌姫として多忙を極める日々を送っていた。
一方の北島康介は、同年の北京オリンピックで100m・200m平泳ぎ2冠を達成し、歴史にその名を刻んでいた。二人の接点が生まれたのは2010年秋。共通の知人を介した食事会での出会いが、すべての始まりだった。プレッシャーの極限で戦い続けるアスリートと、瞬く間にメガヒットの重圧に晒された歌姫。全く異なる世界にいながらも、プロフェッショナルとしての孤独や葛藤を共有するのに時間はかからなかった。
約2年の極秘交際を経て、2012年12月に婚約を発表。翌2013年9月に婚姻届を提出し、千紗はその年末をもってグループの解散と同時に芸能界を電撃引退した。