クールポコ。のステージを見て多くの人が抱く疑問が、「どちらがネタを作っているのか」「使っている杵と臼は本物なのか」という点です。舞台上での豪快なキャラクターとは対照的に、彼らの舞台裏には非常に緻密なプロフェッショナリズムが存在します。
まず、ネタ作り担当についてですが、コンビのブレインとして主導権を握っているのはボケ担当の小野まじめです。小野は日常の些細なトレンドや人間の見栄を鋭く観察し、それを「男は黙って」という極論に落とし込む作業を担っています。一方のせんちゃんは、観客が最も共感しやすいトーンと絶妙な間(ま)でエピソードを提示する「演出・進行役」として機能しており、二人の呼吸が合致して初めてあの爆発的なグルーヴが生まれます。
また、ネット上で「小道具はプラスチック製の軽い模造品ではないか」と噂されることも多い杵と臼が本物かどうかという疑問ですが、彼らが舞台で使用しているのは正真正銘、本物の木製(ケヤキ等)の臼と杵です。
関係者や劇場の舞台スタッフの証言によると、臼だけでも重量は30kg〜40kg以上に達し、地方営業や学園祭の現場にも専用のケースに入れて自前で運搬しています。軽量な発泡スチロールやプラスチックの小道具を使えば移動の負担は劇的に減りますが、あえて本物にこだわる理由について、小野まじめは過去のインタビューで「本物の木がぶつかる『ドスン』という重低音と振動がなければ、客席に本物の迫力と笑いが届かない」と語っています。この妥協のない職人気質こそが、息の長い人気の土台となっています。