夜が更けると、国道4号バイパスや北関東自動車道は巨大な物流回廊へと姿を変える。大型トラックが猛烈な風圧を巻き起こしながら列をなして疾走する。しかし、この大動脈には重大な死角が潜んでいる。夜間特有の視認性の低下、長距離運転による過労、そして見通しの良さが生み出す速度超過の感覚麻痺だ。
「あそこは魔の交差点だよ」。地元ドライバーが声を揃えるポイントが県内にはいくつもある。ブレーキを踏む間もなく激突した車両の残骸が散乱する現場を歩くと、アスファルトに深く刻まれた黒いタイヤ痕が事故の凄まじさを物語る。物流を支えるインフラとしての恩恵の裏で、一歩間違えれば命を奪う凶器へと変貌する幹線道路の危険性に、ドライバー一人ひとりが今一度向き合わなければならない。