民間療法の選択を巡っては、夫である市川海老蔵さん(現・十三代目市川團十郎白猿)の関与についても様々な憶測が飛び交いました。伝統芸能の名門を背負う多忙なスケジュールの合間を縫い、海老蔵さんは妻を救いたい一心で全国のありとあらゆる治療法や名医の情報を集めて奔走していました。
一部報道では「夫が民間療法の施術者を連れてきた」と報じられたこともありましたが、実態は「妻の身体を傷つけたくないという麻央さんの意志を尊重し、夫婦で必死に模索した結果」であったと見られています。主治医からは何度も「今すぐ標準治療を始めなければ取り返しのつかないことになる」と強い警告がなされていたものの、民間療法側の「好転反応でがんは治る」という甘い説明を信じてしまい、治療方針の軌道修正が遅れてしまいました。
がんが急速に悪化し、痛みが耐え難いレベルに達した2016年夏、ようやく大学病院へ再入院。当時の主治医や医療スタッフは、進行した病状を前に言葉を失いながらも、局所の痛みを緩和するための手術や抗がん剤投与に全力を尽くすことになりました。