かつて日本のペット医療において、害虫予防は3月から11月頃まで行うのが一般的だった。だが、近年の平均気温の上昇と高断熱住宅の普及が、害虫の生態系を大きく変えた。冬場であっても室内の暖房設備によってダニが活動できる環境が整い、感染症のリスクが一年中途切れることがなくなったのだ。
マダニが媒介するSFTS(重症熱性血小板減少症候群)は、犬だけでなく人間にも感染し、命に関わる深刻な症状を引き起こす。2026年に入り、厚生労働省や日本獣医師会も通年予防の啓発活動を一層強化している。こうした情勢を受け、投与後約3時間でノミ駆除が始まり、8時間でマダニを倒すという圧倒的な即効性を持つ経口薬への注目が急上昇した。