新海誠監督が手がけた大成建設のテレビCMで流れた「同窓会には行けません。私は今、シンガポールにいます」というフレーズは、放映から時を経た現在でもSNSを中心に共感の声を集め続けています。遠く離れた異国の地で巨大プロジェクトに挑む主人公の姿と、過去の思い出よりも「今、自分が立つ場所」を懸命に生きている生き様が、多くの社会人の胸を打ちました。
このCMが広く支持された背景には、大人になるにつれて学生時代の同級生とは見ている景色や価値観が大きく変わっていくという実感があります。過去の人間関係に過度に縛られることなく、現在の自分の仕事や生活、家族を優先して「行かない」という選択をすることは、決して後ろめたいことではありません。むしろ自立した大人として前を向いて生きている自然な結果とも言えます。