当時のワイドショーは彼らの挙動を一喜一憂しながら報じたが、身近にいた関係者たちが口を揃えるのは、二人が持っていた「お互いへの絶対的なリスペクト」だ。過密なスケジュールとメディアの過剰な狂騒の中でも、二人は静かに音楽と向き合い、互いの芸術的アイデンティティを尊重し続けていた。
言葉足らずで不器用なまでに情熱的な玉置と、静けさの中に芯の強さを秘めた薬師丸。対照的な二人が引き起こした化学反応は、プライベートな関係が終わった後も消えることはなかった。後年、番組やインタビューで互いの名や楽曲に触れる際にも、そこには一切の陰りはなく、爽やかな敬意だけが漂っていた。