相撲ファンのみならず、一般の視聴者からも頻繁に寄せられる疑問が「内無双と外無双(そとむそう)は何が違うのか」という点です。どちらも「無双」の名を冠し、相手の足を払ったり抱えたりして倒す豪快な技ですが、力学的な支点の位置と力士の身体操作はまったく異なります。
決定的な違いは、「相手の脚のどこに手を掛けるか」という一点にあります。
外無双は、相手の差し手を抱え込んだりいなしたりしながら、相手の踏み出してきた足の外側に手のひらを当てて動きを封じ、上半身を横にねじり倒す技です。柔道でいう体落としや小外掛に近い回転運動を利用します。
対する内無双は、相手の太ももを内側から「持ち上げる」動作が入ります。てこの原理を利用して相手の片足を宙に浮かせるため、相手は両足で踏ん張ることが不可能になり、重力に従って仰向け、あるいは横倒しに崩れ落ちます。技が決まった瞬間のインパクトと爽快感において、内無双が相撲ファンの記憶に鮮烈に残る理由はここにあります。