Q1:ネットの画像で見るような顔や首の赤いブツブツは、更年期が過ぎれば自然に治りますか?
A1:更年期を過ぎてホルモンバランスの乱高下が落ち着くと、自律神経由来の激しいほてりやかゆみの波は徐々に鎮静化する傾向があります。しかし、加齢による皮脂分泌量の低下と皮膚の菲薄化(薄くなること)自体は元には戻りません。適切な保湿ケアや初期の抗炎症治療を怠って掻きむしりを続けると、色素沈着や皮膚の苔癬化(厚く硬くなること)が固定化してしまうため、自然治癒を待たずに早期のスキンケア介入が必要です。
Q2:市販のステロイド軟膏を顔のブツブツに塗っても大丈夫ですか?
A2:顔の皮膚は体の他の部位に比べて非常に薄く、薬剤の吸収率が腕の数倍から十数倍高いため、使用には注意が必要です。市販薬を使用する場合は、短期集中(原則5日〜1週間以内)にとどめ、目の周囲を避けて「ウィーク(弱い)」〜「マイルド(中程度)」に分類されるアンテドラッグステロイドをピンポイントで薄く塗布してください。数日塗っても赤みが引かない場合やすぐに再発する場合は、酒さ(赤ら顔)や真菌感染(脂漏性皮膚炎など)の可能性があるため、自己判断を中止して皮膚科を受診してください。
Q3:更年期湿疹やかゆみに対して、婦人科のホルモン補充療法(HRT)は効果がありますか?
A3:一定の効果が期待できます。ホルモン補充療法(HRT)によってエストロゲンを補うことで、真皮のコラーゲン産生や角層の水分保持機能、皮膚のバリア機能が改善し、皮膚の乾燥やかゆみが軽減したという臨床データが多数報告されています。ただし、すでに生じている強い湿疹の炎症を直接消火するものではないため、皮膚科での外用療法と婦人科での全身療法的アプローチを並行して行うことが推奨されます。