メトログリーン東陽町は2026年3月31日をもって、約33年間にわたる営業の幕を下ろしました。運営母体は東京地下鉄(東京メトロ)100%出資のメトロ開発株式会社。施設は3階建て・全90打席、奥行き165ヤードという、都心近接エリアとしては破格のスケールを誇り、ショートゲーム練習用のパッティンググリーンやバンカー練習場まで完備された屈指の総合ゴルフ練習施設でした。
公式発表資料によると、閉館の直接的な理由として挙げられたのは「施設の老朽化」と「今後の維持管理・設備更新にかかる課題」でした。バブル末期の1989年に開業した当施設は、巨大な防球ネット用鉄塔の耐震改修、ネット昇降設備の全面刷新、打席オートティーアップ機構の老朽化など、構造物全体の抜本的な改修期を迎えていました。
ゴルフ練習場において、高さ数十メートルに及ぶ鉄塔の建て替えや補強には数億円規模の設備投資を要します。当時、自然災害の激甚化に伴い防球ネット倒壊リスクへの安全基準が全国的に見直されていた時期でもありました。日々の稼働率は極めて高かったものの、投下資本に対する将来的な回収期間や安全管理リスクを総合勘案した結果、事業継続ではなく撤退という経営判断が下されたのが営業終了の経緯と真相です。