露地栽培やベランダ環境では、ミツバチなどの訪花昆虫だけに受粉を頼ると着果時期がバラつき、肥大不足の原因になります。狙った節位に確実に着果させるためには、スイカの育て方 人工授粉の手法を正しく理解しておく必要があります。
理想的な着果位置は、子づるの元から数えて15節〜20節目付近に咲く「第2雌花」または「第3雌花」です。10節前後の第1雌花は花粉の充実度が低く、果皮が厚くなりやすいため摘花し、充実した主葉が20枚以上確保できる第2雌花に着果させるのが甘いスイカ作りの黄金律です。
人工授粉の手順と成功率を高めるポイントは以下の通りです。
- 作業時間帯は晴天の早朝(朝6時〜9時まで):スイカの花粉は気温の上昇とともに受精能力が著しく低下します。午前9時を過ぎると受粉率が急落するため、早朝の作業が鉄則です。
- 雄花の花びらを取り除く:その日に開花した新鮮な雄花を摘み取り、黄色い花粉が露出するように花弁を丁寧に取り除きます。
- 雌花の柱頭に優しくタッチ:雌花の先端にある柱頭(めしべ)に、雄花の花粉をまんべんなく円を描くように優しくこすりつけます。
- 受粉日ラベルを設置:収穫日を正確に逆算するため、受粉した日付を記入した園芸用ラベルをつるに結びつけておきます。