『14才の母』を語る上で欠かせないのが、Mr.Childrenが書き下ろした主題歌「しるし」の存在です。桜井和寿氏が紡ぎ出した切なくも雄大なメロディと歌詞は、未希と智志の儚い関係性だけでなく、新しく生まれ来る命へ向けられた無条件の愛情をも内包していました。
智志が自らの未熟さに絶望し、雨の中で立ち尽くす場面や、未希が孤独な闘いを続ける病室のシーンなど、感情が最高潮に達する瞬間に流れ込むストリングスの前奏は、ドラマの劇的な効果を何倍にも引き上げました。単なるタイアップソングの域を超え、「愛とは相手を縛ることではなく、存在そのものを肯定することである」という物語の深層テーマを、音楽が見事に補完していたのです。