ネット上の言説において散見される誤解の一つに、「旧来のCDアイドルはストリーミング時代に弱いのではないか」という偏見があります。しかし、キスマイのドラマ主題歌においてはこの定説が見事に覆されています。
Kis-My-Ft2が音楽サブスクリプション配信を本格展開して以降、プレイリスト文化の中で最も再生回数を伸ばしたのが、まさに『Luv Bias』や『想花』といったドラマタイアップのバラード曲でした。CDを購入するコアファン層だけでなく、ドラマ本編の視聴をきっかけに楽曲を認知したライト層や一般リスナーが、日常のチルアウト用プレイリストにこれらの楽曲を組み込んだ結果、長期的なロングヒットへと昇華したのです。
「CD売上枚数の減少=人気の低下」と短絡的に結びつけるネット言説は、現在のデジタルオーディオ市場の実態を見誤っています。単発のミリオンセラーを狙う構造から、ドラマの配信アーカイブとともに何年にもわたって聴かれ続ける「ストック型コンテンツ」へと、キスマイの楽曲群はすでに脱皮を遂げています。