連載当時から現在に至るまで、5ちゃんねる、X(旧Twitter)、知恵袋などのコミュニティにおいて、鯉登音之進の評価の変遷は極めて特異な軌跡を描いています。初期と後期でここまで読者評価が「好転」したキャラクターは類を見ません。
公式の人気投票やファンのリアルな声を集約すると、読者の受け止め方は以下のような劇的なステップを踏んでいることがわかります。
【初期〜樺太編前半の反応】
「また第七師団に変態が増えた」「奇声を上げるだけのギャグ枠かと思ったら思いのほか強くて笑う」「鶴見中尉のブロマイドに興奮するボンボン可愛い」といった、愛嬌あるマスコット的・コメディ要員としての受容が大半を占めていました。
【樺太編後半〜最終決戦の反応】
「まさか金カムで一番まともな精神的成長を遂げるのが鯉登だとは思わなかった」「鶴見の嘘を暴いた上で、月島を闇から引っ張り上げる姿に鳥肌が立った」「ドロドロの過去と狂気に満ちた登場人物たちの中で、唯一の『光』『希望の象徴』」
混沌とエゴが渦巻く金塊争奪戦の中で、多くの登場人物が過去の亡霊や復讐、執着に囚われて破滅への道を突き進む中、鯉登音之進だけは「過去の欺瞞を乗り越え、未来に生きる他者を救う」という健全な成長ルートを歩みました。この精神的ノーブルさ(高潔さ)が、視聴者にとって救いとなり、爆発的な支持へと繋がったのです。