漏瑚は、人類が大地に対して抱く畏怖や恐怖、恨みの感情から生まれた未登録の特級呪霊です。火山やマグマ、超高熱の火炎を自在に操る術式を持ち、その熱量は周囲一帯のビル群を一瞬で溶解・蒸発させるほどの破壊力を誇ります。
ファンの間で長年議論されてきた「結局どれくらい強かったのか」という疑問に対し、決定的な指標となったのが作中序盤における偽夏油(羂索)による査定です。羂索は漏瑚の力量について「甘めに見積もって宿儺の指8〜9本分」と評しました。物語終盤に至っても宿儺の指1本を取り込むだけで並の特級呪霊が誕生する世界観において、8〜9本分という数値は呪術界全体を単独で機能不全に追い込める驚異的な呪力量を意味しています。
漏瑚が極致として繰り出す領域展開が「蓋棺鉄囲山(がいかんてついざん)」です。活火山の火口内部を具現化させたこの領域は、並の呪術師であれば引き込まれた瞬間にその超高熱だけで焼き尽くされ、灰燼と化します。さらに必中効果が付与された巨大な岩石やマグマの礫が標的を粉砕するため、領域対策を持たない術師にとっては展開された時点で生存確率がゼロになる凶悪な必殺空間でした。
また、アニメ版で漏瑚の声を担当した名優・千葉繁氏の迫真の演技も見逃せません。大地を震わせる咆哮、激情に駆られた際の叫び、そして仲間を思うときの哀愁に満ちた声色は、漏瑚というキャラクターに計り知れない重厚感と熱量を与え、映像作品としての完成度を極限まで引き上げました。