卓球チキータとは?最強レシーブの極意と打ち方・対策を徹底解剖

卓球チキータとは?最強レシーブの極意と打ち方・対策を徹底解剖

卓球チキータとは?最強レシーブの極意と打ち方・対策を徹底解剖について知っておくべき 理由を分かりやすい構成で解説いたします。

インパクトのある「チキータ」という名称ですが、そのルーツは世界的なバナナのブランド名「チキータ(Chiquita)」にあります。打球されたボールが左利きのフォア側(右利き相手ならバック側)へ向かって、まるで熟したバナナのように大きく弧を描いて曲がり落ちる弾道から、この親しみやすい名前が定着しました。

この革新的な技術を1990年代中盤に生み出したパイオニアが、チェコのオリンピック代表選手として活躍したピーター・コルベル(Petr Korbel)です。当時、アジア勢の精緻な台上プレーに対抗するため、コルベルが試行錯誤の末に編み出したのが「台上でボールの左側面を捉えてサイドスピンをかけるバックハンド」でした。登場初期は一部の欧州勢が見せるトリッキーな技と見なされていましたが、その攻撃性の高さに中国ナショナルチームが着目したことで情勢は一変します。

2010年代に入ると、中国の張継科(ジャン・ジーカー)や樊振東(ファン・ジェンドン)が驚異的な筋力とフットワークを融合させ、フォア前に来た短いサーブさえも強引に回り込んでチキータで打ち抜くプレースタイルを確立。世界卓球やオリンピックの頂点を席巻しました。日本でも張本智和をはじめとする新世代がジュニア期からこの技術を洗練させ、いまや世界の卓球界において「チキータを使えない選手はトップ戦線で生き残れない」と言わしめるほどの標準打法へと昇華したのです。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。