Q1:雨が降りそうな曇りの日でも袋かけ作業を行って問題ありませんか?
A1:雨が降る前であっても、果実や葉が完全に乾いていれば作業可能です。むしろ、まとまった降雨の直前に袋かけを完了させることは晩腐病の感染を防ぐ上で極めて効果的です。ただし、作業中に雨がパラつき始めたり、果実に水滴が付着した瞬間に作業は直ちに中断してください。濡れた状態での被袋は厳禁です。
Q2:シャインマスカットの袋は緑色と白色のどちらを選ぶべきですか?
A2:栽培環境の日照条件によって明確に使い分けます。直射日光が強く当たる南向きの露地やハウスの天幕直下では、日焼けによる黄変や褐変を防ぐため「遮光緑色袋(または青色袋)」が推奨されます。一方、日陰になりがちな棚下や寒冷地、日照時間が短い園地では、糖度上昇を妨げない「白色袋」を選択するのが鉄則です。
Q3:摘粒作業の当日にそのまま袋をかけても大丈夫ですか?
A3:摘粒直後の被袋は推奨されません。摘粒した際のハサミの傷や果梗の切り口から微量の果汁が滲み出ており、その傷口が塞がる前に袋を密閉すると腐敗菌の温床になります。理想は、摘粒作業を終えた翌日に最終の殺菌・殺虫剤を散布し、その薬液がカラカラに乾いた当日の午後、あるいは翌日に袋かけを行う段取りです。
Q4:袋をかけた後、内部で実が割れたり病気になっていないか確認する方法はありますか?
A4:袋の下部を軽く手で包むように触れ、果粒の張り具合や弾力を確かめる感触確認が有効です。また、市販の果実袋には下部や側面に「透明セロファン窓」が配置された製品があり、袋を開封することなく内部の着色進行や裂果の有無を目視点検できます。異変を感じた房は、晴天の日中に針金をほどいて確認し、被害果を取り除いた上で新しい袋に交換してください。