山肌全体が燃えるような赤と黄色に染まる紅葉シーズンは、例年9月下旬に山頂付近から幕を開ける。姥ヶ平のひょうたん池に映る「逆さ茶臼」の紅葉は、10月上旬から中旬にかけて最盛期を迎え、ナナカマドやミネカエデが織りなす錦秋の錦がロープウェイ山麓駅周辺へと徐々に降りていく。
一方、近年注目を集めているのが、特定日の夜間に開催されるナイトロープウェイだ。標高1,684メートルの山頂駅展望台は、都会の光害から完全に切り離された漆黒の特等席へと変貌する。秋の澄み切った大気の中、頭上に広がる天の川と瞬く満天の星、眼下に広がる那須高原の夜景が一体となる瞬間は、昼間の荒々しい火山の表情とは対極にある幻想的な静寂を約束してくれる。