鋼製型枠はなぜ選ばれる?木製との違いや費用相場・転用回数の真実

鋼製型枠はなぜ選ばれる?木製との違いや費用相場・転用回数の真実

鋼製型枠はなぜ選ばれる?木製との違いや費用相場・転用回数の真実について知っておくべき 注意点を分かりやすく解説いたします。

公的データやカタログスペックだけでは見えてこない、現場作業員や職長たちの生の声に耳を傾けると、鋼製型枠に対するリアルな評価と苦悩が浮かび上がってきます。

大手ゼネコン一次下請けの型枠職長は、業界専門誌の座談会取材で次のように現場の実情を語っています。

「墨出し通りにパネルを並べてピンを打ち込むだけで、木製とは比較にならないスピードで立ち上がる。この建て込みスピードは一度慣れたら手放せない。ただ、夏場の過酷さは想像を絶する。直射日光を浴びた鉄板は50℃を超え、素手では触れず、熱気で作業員の体力が著しく削られる。さらに1枚20kg近いパネルを何十往復も手運びする腰への負荷は、若手離れを招きかねない深刻な問題だ」

建設系SNSや技術コミュニティの投稿を検証しても、同様の指摘が目立ちます。特に次の3点は現場で日常的に議論されているリアルな課題です。

  • 重量対策と荷役の課題:クレーンやユニックが進入できない狭小地では、パネルの荷揚げ・小運搬に多大な労力を要し、かえって歩掛(人件費)が悪化する。
  • 油の塗布ムラによる美観トラブル:鋼製型枠は吸水性がないため、剥離剤の塗布量が多すぎるとコンクリート表面に油染みやピンホール(気泡痕)が多発する。適切なウエスでの拭き上げが必須。
  • 返却時のケレン負担:リース品の場合、コンクリートが付着したまま返却すると高額なケレン補償料を請求されるため、脱型直後の入念な高圧洗浄やスクレーパー作業が欠かせない。

こうした現場の負担を軽減するため、鋼製型枠メーカー評判にも変化が生じています。三協フロンテアや日成ビルド、丸紅建材リースなどの大手流通・製造メーカーでは、高張力鋼板を採用した「従来比20〜30%軽量化モデル」や、剥離剤が少量で済む特殊フッ素コーティングパネルを相次いで投入しており、現場作業員からの支持を集めています。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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