「ブラじゃないよ」が単なる一過性のネタに終わらず、長年にわたって愛され続ける流行の理由には、ネットコミュニケーション特有の心理構造が関係しています。
第一に、「気まずい状況の一発逆転性」です。他人に突っ込まれたくない弱点や恥ずかしい瞬間を晒してしまった際、慌てて否定するのではなく、誰が見ても嘘だとわかる「大胸筋矯正サポーター」という大仰な専門用語をぶつけることで、ツッコミ待ちのエンターテインメントへと昇華させることができます。
第二に、ストリーマー文化・VTuber配信との親和性の高さが挙げられます。生配信中に上半身の装飾やチェストハーネス系のアバター衣装を着用したライバーに対し、リスナーが「それブラ?」とコメントし、配信者が「ブラじゃないよ!」と即座にキレ芸で返すプロレス的なお約束の流れが確立。これにより、若い世代のリスナー層にも自然な形でフレーズが浸透しました。