Q1:膝の内側が痛む場合、温めるべきですか?それとも冷やすべきですか?
A1:判断基準は「患部の熱感と急性度」です。歩行直後や急激な痛み、腫れや触って明らかな熱がある急性期は、氷嚢などで15分程度アイシングを行い炎症を抑えます。一方、朝の起き抜けのこわばりや慢性的な重だるさ、冷えると痛むような状態であれば、入浴や蒸しタオルで血流を促進させて筋肉の緊張を緩めるのが効果的です。
Q2:鵞足炎と変形性膝関節症は痛む場所が近いですが、どう見分ければよいですか?
A2:最も明瞭な違いは「圧痛点(押して痛む場所)の高さ」です。変形性膝関節症は太ももの骨とすねの骨の継ぎ目(関節裂隙)そのものが痛みますが、鵞足炎は関節の隙間よりも指2〜3本分(約5cm)下のすねの内側前方がピンポイントで痛みます。また、鵞足炎は筋肉の腱の摩擦であるため、太もも裏の筋肉(ハムストリングス)をストレッチした際に痛みが誘発されやすい特徴があります。
Q3:MRI検査はレントゲンと何が違うのですか?必ず受けるべきですか?
A3:レントゲンは「骨の形状や骨と骨の隙間」しか映し出せません。関節軟骨のすり減り具合や半月板の断裂、靭帯の損傷、ベーカー嚢腫の内部構造、骨の内部の壊死(骨挫傷)などは軟部組織であるため、MRIでしか可視化できません。「痛む場所が特定できない」「レントゲンでは異常なしと言われたが激痛が続く」という場合は、MRI検査を実施できる専門クリニックへの相談を強く推奨します。
Q4:階段を下りるときだけ膝が痛むのはなぜですか?
A4:階段を下りる動作は、前足が接地する瞬間に体重の3〜5倍の衝撃が膝にかかり、同時に膝関節が前方に滑り出そうとする力学的負荷が生じます。この衝撃を吸収するクッションである内側半月板や軟骨に摩耗・損傷があると、着地の衝撃を緩和できずに骨膜の神経を直撃するため、下り坂や階段の下りで特異的な激痛が生じます。