お菓子の名前に隠された意外な由来!ペットやキャラ命名の決定版

お菓子の名前に隠された意外な由来!ペットやキャラ命名の決定版

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洋菓子のモダンな響きとは対照的に、日本の和菓子の名前一覧を概観すると、そこには千利休の時代から連綿と続く「見立て」と「文学的教養」が息づいています。和菓子、とりわけ上生菓子の呼び名は「菓銘(かめい)」と呼ばれ、平安貴族の和歌や四季の移ろい、自然美から名付けられます。 例えば、春の「初桜(はつざくら)」や冬の「木枯らし(こがらし)」といった銘は、目の前にある和菓子そのものの形状を説明するのではなく、それを口にした人が心の中に思い描く情景を指しています。職人が魂を込める練り切りや羊羹は、文学を味覚と視覚で鑑賞するための総合芸術といえます。 一方で、昭和から平成の子供たちを熱狂させた懐かしい駄菓子の名前には、町工場の職人や創業者の泥臭くも愛嬌あふれる商魂が秘められています。 * うまい棒:「とにかく美味い棒状の菓子を作りたい」という極めて純粋かつストレートな想いから命名。1979年の発売以来、圧倒的な認知度を誇る。 * よっちゃんイカ:創業者である金井芳雄氏の愛称「よっちゃん」から命名。親しみやすさを最優先にした昭和の町工場カルチャーを象徴。 * ビッグカツ:駄菓子の枠を超えた「ごちそう感」を演出するため、実際は魚肉すり身が主原料でありながら「カツ」と命名し、子供心を満たした。 * キャベツ太郎:原料にキャベツは一切使われておらず、「芽キャベツに形状が似ている説」や「当時の問屋街でキャベツを売っていた名残説」など諸説紛々。このミステリアスな由来自体が長年愛されるブランディングとなっている。 高尚な詩情をまとう和菓子と、生きるための活力とユーモアから生まれた駄菓子。どちらも日本人が育んできた固有の「名付け文化」の貴重な結晶です。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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