DIY施工で最も仕上がりに差が出るポイントが「コーナーの処理」です。枠にテープを巡らせる際、テープを途中で切らずに角を無理に曲げて貼り進めると、コーナーの内側にシワが寄り、外側には張力で浮きが発生します。ここから外気が侵入するだけでなく、日常の開閉衝撃で角から一気に剥がれ始める原因になります。
隙間テープで失敗しない角の処理方法は、角部で必ず一度テープをカットし、突合せ(突き当て)または45度の斜めカット(留め継ぎ)を行うことです。縦枠のテープを上端まで隙間なく貼り、その端部に横枠のテープを垂直に密着させるように押し当てて貼り合わせます。接合面にわずかな隙間も生じさせないよう、部材同士を1mm程度押し込むように突き合わせるのがプロの現場作法です。
一方、退去時に原状回復義務が課される賃貸アパート・マンションでは、粘着剤の選定と下地保護が決定打となります。直貼りされた隙間テープの粘着層は、2〜3年の歳月と温度変化によって建材のシートや木枠に融着し、剥がす際に下地を根こそぎ破壊するトラブルが後を絶ちません。
賃貸でも安心な隙間テープの剥がし方を実現するためには、事前の下地処理として「強粘着の養生用マスキングテープ(幅18〜24mm)」を木枠に先貼りし、その上から隙間テープを重ねて施工する多層工法が推奨されます。もし既に直貼りして固着してしまったテープを剥がす場合は、以下の手順を踏むことで建材の損傷リスクを極小化できます。
- 家庭用ドライヤーの温風を20〜30秒当て、粘着基材を軟化させながら45度の角度でゆっくりと引き剥がす。
- 残った粘着剤の糊残りには、プラスチック製ヘラと非極性溶剤(シール剥がし液や無水エタノール)を染み込ませたウエスを使い、下地を傷つけないよう慎重に溶解除去する。