競艇事故でサメ襲撃死の噂は本当か?死亡事故の真相と水面防護の実態

競艇事故でサメ襲撃死の噂は本当か?死亡事故の真相と水面防護の実態

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レース水面への海洋生物侵入が構造上あり得ないことを理解するためには、全国の競技場の立地特性と設備構造を知る必要があります。海水水面ボートレース場一覧を確認すると、全24場中、海水を利用している場は以下の通りです。

平和島(海水・東京都)、大森(海水・東京都※廃止)、鳴門(海水・徳島県)、丸亀(海水・香川県)、児島(海水・岡山県)、宮島(海水・広島県)、徳山(海水・山口県)、下関(海水・山口県)、若松(海水・福岡県)、芦屋(淡水だが海水隣接・福岡県)、福岡(海水・福岡県)、大村(海水・長崎県)など、西日本を中心に海に面した水面が多く存在します。

しかし、これらの海水水面が直接外海と筒抜けになっているわけではありません。競艇場防護ネットの仕組みおよび安全管理には、以下のような多重防御システムが導入されています。

競技エリアの外周部には、波の侵入を防ぐ消波装置(消波ブロックや浮体式消波堤)とともに、目の細かい堅牢な防護ネット(異物・大型魚類侵入防止網)が水底から水面まで隙間なく張り巡らされています。また、潮位調整を行うための水門や取水口部分には二重三重のストレーナー(格子スクリーン)が設置されており、大型魚類はもちろん、流木などの浮遊ゴミすら競技コース内に入り込めない構造となっています。

時折ネット上で話題となるボートレースサメ目撃情報の噂についても、防護網の外側である東京湾や瀬戸内海沿岸で小型のドチザメやエイが確認された話が、尾ひれをつけて「競艇場の中にサメが出た」と誤認・拡散されたケースがほとんどです。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。