発行枚数が多い平成元年の500円玉でも、特定の条件を満たす個体には愛好家の間で高額なプレミア価格がつきます。代表的な3つのパターンを解説します。
1. 造幣局のミントセット(貨幣セット)組み込み品
造幣局が収集家向けに販売した「平成元年ミントセット」に収められた未流通の硬貨です。プラスチックケースから一度も出されていない完全な状態であれば、セット全体で約1,500円〜3,000円、状態が極めて良好ならそれ以上の査定額が提示されます。
2. 製造上の不具合を持つ「エラーコイン」
プレス工程や刻印工程で異常が生じたエラーコインは、発行枚数に関係なく破格のプレミアがつきます。
・打刻ズレ・位置ズレ:中央から絵柄が大きくズレてプレスされたもの(相場:2万円〜10万円以上)
・傾きエラー(ダイ・ローテーション):表と裏の軸が平行ではなく回転してズレているもの(相場:1万円〜5万円)
・ヘゲエラー:金属表面にめくれや剥がれがあるもの(相場:数千円〜2万円)
・陰打ちエラー:一度打刻された硬貨が金型に挟まり、裏表同じ絵柄が凹状に刻印されたもの(相場:10万円〜30万円以上)
3. 未開封ロール(50枚包み)出しの個体
銀行で両替された当時の包装紙に包まれたままのロール(額面25,000円)は、未空気に触れていない完全未使用品として30,000円〜40,000円前後のコレクター価格で落札されるケースがあります。