言語学的に見れば、ネパール語は日本語と同じ「主語・目的語・動詞(SOV)」の語順を持つ。英語のような「主語・動詞・目的語(SVO)」の言語と比べれば、日本人にとってもネパール人にとっても親しみやすい構造のはずだ。
だが、真の障害は語順ではなく「文脈」と「文字」にある。デバナガリ文字を使うネパール語に対し、日本語は3つの文字体系を複雑に組み合わせる。さらに、日本の職場で頻繁に使われる「適当に」「指示通りに」「うまいことやって」といった曖昧な指示語は、翻訳アプリを通すと意味が消失するか、全く異なるニュアンスに変貌してしまう。