YouTubeやTikTokのショート動画で、戸塚の過去のインタビュー映像が数百万回再生される現象が起きている。テロップで強調される彼の「名言」は、リベラルな価値観に対するアンチテーゼとして消費される。インフルエンサーたちは、彼の言葉を借りて「綺麗事ばかりの世の中」を冷笑する。
ここにあるのは、歴史的な文脈の脱落だ。彼が実際に引き起こした悲劇や、命を落とした若者たちの存在は捨象され、ただ「強い言葉」だけが記号として流通する。この消費のされ方こそが、現代のネット社会が抱える最も危険な側面かもしれない。