調理前にわずか3分間の下処理を施すだけで、仕上がりの柔らかさは劇的に変わります。誰でも失敗なくできるプロの下準備ルーティンを押さえましょう。
まずは「焼く15〜20分前に冷蔵庫から出し、室温に戻す」ことが大原則です。中心温度をあらかじめ上げておくことで、加熱時間を短縮し、余分な水分の蒸発を防ぎます。
続いて重要なのが「筋切り」です。赤身と白い脂身の境界線に包丁の刃先を垂直に当て、1.5〜2cm間隔で両面からトントンと切り込みを入れます。このとき、赤身の繊維も断ち切るように肉全体を包丁の背やミートソフターで軽く叩き、元の形に整えておくと縮みを完全にブロックできます。
さらに柔らかさを極めたい場合は、以下の保水・軟化テクニックが有効です。
・おろし玉ねぎ・すりおろしリンゴに漬ける:タンパク質分解酵素(プロテアーゼ)の働きで繊維が驚くほどほぐれます。
・少量の砂糖と酒を揉み込む:砂糖の持つ保水性と酒の浸透圧により、加熱しても肉汁が逃げにくくなります。
・薄く小麦粉(または片栗粉)をまぶす:焼く直前に表面に薄く粉をまとうことで、旨味の肉汁を外に逃がさずコーティングします。