インターネット上の掲示板やSNSで安城東高校の名前を検索すると、必ずといっていいほどヒットするのが「課題の量が膨大で毎晩追われる」「補習が多くて自由時間がない」という卒業生・在校生による投稿です。この噂の真相はどうなっているのでしょうか。現場の実態を掘り下げます。
取材の結果、この評判には明確な歴史的背景と、現在の実態とのタイムラグが存在することが判明しました。安城東高校は伝統的に、国公立大学現役合格を目標に据えた「手厚い学習指導」をアイデンティティとしてきました。かつては週末課題や長期休暇中の大量のプリント演習が課され、それが「管理型進学校」としてのパブリックイメージを形成したことは事実です。
しかし、近年の1人1台学習端末(Chromebook等)の利活用や、探究活動を重視する学習指導要領への移行に伴い、学校側の指導体制にも変革が起きています。在校生へのヒアリングからは次のようなリアルな証言が得られました。
「入学前は課題で睡眠時間が削られると怯えていましたが、実際にはデジタルドリルによる配信が増え、無駄な書き写し作業は大幅に減りました。ただし、週末の小テスト対策や英語・数学の予習復習を自力で回せない生徒にとっては、今でも『追われている感覚』が強くなるはずです」(普通科2年生生徒)
つまり、「課題の総量が理不尽に多い」というよりは、「基礎学力を定着させるための反復トレーニングを学校主導で徹底させる仕組み」が今なお機能しているというのが実相です。受動的な姿勢で入学した生徒ほど重荷に感じ、自学自習のペースメーカーとして課題を活用できる生徒にとっては、予備校要らずの心強いバックアップ環境として評価されています。