口元の突出感を解消するための治療法は、原因が「歯」にあるのか「骨格」にあるのかによって大きく分かれます。
歯並びが主因である場合、表側ワイヤー矯正(約80万〜120万円)、目立ちにくい裏側矯正(約120万〜160万円)、軽度から中等度に対応するマウスピース矯正(約70万〜110万円)が選択肢となります。近年はデジタルシミュレーションの精度向上により、治療開始前に後退後の横顔ラインを精緻に予測できるようになりました。
一方、骨格自体の突出が大きい重度のケースでは、歯列矯正単独では十分な後退効果を得られないことがあります。その場合、外科手術を併用するアプローチが適応されます。上下のあごの骨を骨切りして後退させる「セットバック手術(前歯部歯槽骨切り術)」や、あご全体のバランスを整える「ルフォーI型骨切り術+SSRO(下顎枝矢状分割術)」などが代表的です。骨格性不正咬合と診断された場合は、指定の医療機関で保険診療が適用される外科矯正治療の対象となることもあります。