計測器を使い、プロのアドバイザーと一緒に作り上げた枕であっても、使い始めてから不満を感じるケースには明確なパターンが存在します。代表的なオーダーメイド枕の後悔理由として挙げられるのは、主に以下の4点です。
最も多い原因が「店舗の測定ベッドと自宅の寝具環境の硬さの差」です。枕の理想的な高さは、頭を乗せる枕単体だけでなく、身体全体を支える敷布団やマットレスの沈み込み度合いによって大きく変化します。店舗の硬め(または柔らかめ)のベッドで最適な高さを出しても、自宅のマットレスが柔らかければ背中や腰が沈み込み、結果として「枕が高すぎる」状態に陥って首を圧迫してしまうのです。
次に挙げられるのが、「素材の経年劣化とメンテナンスの放置」です。枕の中材(パイプ、ウレタン、粒わたなど)は使用とともに徐々にヘタリが生じます。さらに人間の体型や体重、筋肉量も季節や年齢とともに変化するため、一度作った枕を何年も調整なしで使い続ければ、徐々に身体とのズレが生じて違和感の原因となります。
また、「使い始めの違和感に耐えられず数日で諦めてしまう」ケースも目立ちます。長年合わない枕を使っていた人ほど、正しい頸椎の姿勢に矯正された際に首周りへ独特の張りを感じることがあります。この適応期間(約1〜2週間)を「自分に合っていない」と判断して使用をやめてしまうのは典型的な失敗例です。
一部の店舗で見られる「関連寝具への強引なアップセル」に心理的ストレスを感じる人もいます。枕の調整に訪れた際、高額な羽毛布団やマットレスを執拗に勧められたことで通いにくくなり、結果としてメンテナンスを受けられなくなるという悪循環も見逃せません。