この混乱の背景には、アミューズメント産業の飽くなき技術革新がある。業界最大手であるフリュー株式会社は、プリントシール機「ルートミー」をはじめとする人気機種に、自然な美しさを追求した「証明写真モード」を相次いで投入。撮影データは専用画像取得アプリのピクトリンク経由で即座にスマートフォンへ保存できる。手軽に清潔感のある仕上がりが手に入る利便性は、若い世代の心を掴んで離さない。
これに対し、従来の写真業界も黙ってはいない。株式会社DNPフォトイメージングジャパンが展開する証明写真機「Ki-Re-i」は、プロのレタッチ技術をアルゴリズム化し、肌のトーンアップや自然な補正を施す機能を強化。パスポート基準を満たしつつ「美しく見せたい」というニーズを真っ向から受け止めている。アミューズメントと実用インフラの垣根は、技術の進化によって急速に崩れ去りつつある。