リアルタイム世代から近年のZ世代・α世代に至るまで、ネット上のコミュニティでは彼女の魅力について熱狂的な議論が交わされています。SNSやレビューサイトに見られる主な声を集約すると、以下の3点に集約されます。
第一に、「性別の枠組みを超越した説得力」です。『セーラームーン』の天王はるか役では、かっこいい大人の女性でありながら時に男性以上の包容力を見せつけました。ネット上では「初恋の相手が天王はるかだった」「女性の低音ボイスの美しさを緒方さんで初めて知った」という書き込みが後を絶ちません。
第二に、「脆さと痛みをリアルに吐露する魂の演技」です。『新世紀エヴァンゲリオン』の碇シンジ役で見せた過呼吸寸前の叫びや泣き声は、予定調和なアフレコ芝居を完全に超越し、聴く者の胸をえぐりました。「シンジの息遣い一つで胸が苦しくなる」という現場の熱気は、30年以上経過した現在も色あせていません。
第三に、「ブレないロックスピリットと人間性」です。アーティスト活動でも精力的にライブを敢行し、時に社会的な提言や声優業界の労働環境改善にも真っ向から意見を述べる姿勢が、「昔も今も最高にかっこいい生き様」として世代を超えた信頼を集めています。