烏丸蓮耶が黒幕であるという設定は、後付けではなく初期から緻密に張り巡らされた伏線の結晶でした。ファンを唸らせた代表的な伏線を振り返ります。
最も象徴的なのが、コミックス46巻で判明したボスのメールアドレスのプッシュ音です。携帯電話のボタンを押すトーン信号が童謡『七つの子』(カラス なぜ啼くの…)のメロディと完全に一致しており、鳥の「カラス」=「烏丸」を直接連想させる最大のヒントとなっていました。
さらに、単行本30巻に登場した「黄昏の館」の事件では、館の至る所に烏(カラス)を模した家紋が刻まれており、かつて烏丸が自らの館に隠された財宝を探すため学者たちを集めて大虐殺を行った冷酷非道な過去が語られています。
また、コミックス28巻の「人魚の島」で描かれた神社の名簿には、不老長寿の伝説が残る島に「宮野志保」やジンの本名とされる「黒澤陣」の名が記されていました。組織が古くから「不老不死」に執着し、烏丸の延命手段を探求していた軌跡が明確に刻まれていたのです。