眠くなったら寝る生活は正解か?睡眠専門医が明かす効果と体内時計の罠

眠くなったら寝る生活は正解か?睡眠専門医が明かす効果と体内時計の罠

眠くなったら寝る生活は正解か?睡眠専門医が明かす効果と体内時計の罠についての疑問解決ガイドをお届けします。

一方で、「眠くなったら寝る」という言葉を都合よく解釈し、欲望の赴くままに夜更かしを繰り返す生活には重大なリスクが潜んでいます。睡眠専門医が警鐘を鳴らす最大の盲点は、「就寝時間を成り行き任せにし、連動して起床時間まで後ろ倒しにしてしまうこと」です。

人間の体内時計(概日リズム)は約24.2時間周期で刻まれており、朝の光や食事刺激によって毎日リセットされなければ、自然と後退(遅寝・遅起き化)していく性質を持っています。就寝時間が日によって深夜1時、3時、4時とバラバラになり、起床時間まで乱れると、次のような深刻なデメリットが生じます。

第一に、自律神経の切り替え不全です。就寝リズムが崩れると、本来なら就寝前に優位になるはずの副交感神経が働かず、交感神経が高ぶったままとなり、動悸や胃腸の不調、慢性的な疲労感を引き起こします。第二に、社会的時差ボケ(ソーシャル・ジェットラグ)の発症です。平日の出社や登校時間と休日の起床リズムに2時間以上のズレが生じると、体内時計と実生活のタイムスケジュールが乖離し、月曜日の朝に激しい倦怠感や抑うつ気分を招く原因となります。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。