医療機関へ行く時間が取れず、まずは薬局で対処したいときに候補となるのがH2ブロッカーです。代表格である「ガスター10」(第一類医薬品)に配合されているファモチジンは、胃の壁細胞にあるヒスタミンH2受容体をブロックすることで、胃酸の分泌そのものをダイレクトに抑えます。パンシロンなどの制酸薬が「すでに出てしまった酸を中和する」のに対し、H2ブロッカーは「酸の発生源を断つ」ため、逆流性食道炎に対して市販薬の中でトップクラスの効果を発揮します。
ネット上などで「市販薬最強」と噂される製品の多くはこのH2ブロッカー系を指しますが、服用にあたっては知っておくべき弱点があります。それは連用による耐性の形成(タキフィラキシー)です。H2ブロッカーを数日間連続して飲み続けると、体が薬に慣れてしまい、胃酸分泌を抑える効果が徐々に薄れていく現象が確認されています。
したがって、市販のH2ブロッカーは「外食で脂っこいものを食べた日の夜」や「急激な胸の痛みに見舞われた緊急時」など、頓服として短期間使うのが最も賢い活用法です。2週間以上飲み続けても胸焼けがぶり返す場合は、市販薬での対処の限界を超えていると判断してください。