童謡「富士山」歌詞の真相と作曲者の謎!100年愛される唱歌の裏側

童謡「富士山」歌詞の真相と作曲者の謎!100年愛される唱歌の裏側

童謡「富士山」歌詞の真相と作曲者の謎!100年愛される唱歌の裏側にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

現在広く親しまれている『ふじの山』の歌詞は、わずか2番構成の中に富士山の圧倒的なスケールと四季の移ろいが完璧に収められています。まずはその全文を確認し、言葉の奥に秘められた情景描写を紐解きます。

【ふじの山 歌詞 全文】

1番
あたまを雲の上に出し
四方の山を見おろして
かみなりさまを下にきく
富士は日本一の山

2番
青空そびえる富士の山
(※原詩:青空うつすふじの山/青空高くそびえ立ち など表記揺れあり、公式教科書版は下記)
六富士(ろくふじ)の雪の衣きて
(※現行教科書:六根清浄に由来する「雪のきもの」表記)
青空高くそびえたち
からだに雪のきもの着て
かすみのすそをとおくひき
富士は日本一の山

文部省唱歌『富士山』の歌詞の意味を構造的に分析すると、1番では「垂直方向の圧倒的な高さ」を表現しています。「かみなりさまを下にきく」というフレーズは、富士山頂付近が雷雲よりも遥かに高い標高3,776mに達している科学的事実を、児童向けに生き生きとした擬人化で伝えた見事な着眼点です。

続く2番では「水平方向の雄大さと色彩美」へと視点がシフトします。真っ青な青空を背景に、山頂から中腹を覆う純白の雪を「きもの」に見立て、裾野にたなびく春霞(かすみ)を十二単のトレーンのように描写しています。近景から遠景、垂直から水平へと計算されたカメラワークのような視点移動こそ、この歌が子供の空間把握能力と情緒を育む理由です。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。