犬の白内障手術費用はなぜ高い?片目・両目の相場と保険の罠【2026】

犬の白内障手術費用はなぜ高い?片目・両目の相場と保険の罠【2026】

犬の白内障手術費用はなぜ高い?片目・両目の相場と保険の罠【2026】の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でまとめました。

犬の白内障手術を検討する際、動物病院のウェブサイトに記載された「手術基本料」だけを見て予算を組むと、会計時に深刻な齟齬が生じます。実際の支払額は、診断確定から術後ケアに至る一連の医療行為が積み重なった総額(トータルコスト)で判断しなければなりません。

手術を実施する前には、まず眼底検査や網膜電図(ERG)、眼球超音波検査、さらには全身麻酔に耐えうるかを調べる血液検査や胸部レントゲン検査が必須となります。東京都内の動物眼科専門クリニックの診療実績データによると、犬の白内障 術前検査費用と入院日数の実情として、検査費用だけで8万〜12万円程度、入院日数は2泊3日から4泊5日が標準とされています。

さらに見逃せないのが、濁った水晶体を破砕・吸引した後に挿入する「眼内レンズ(人工レンズ)」の存在です。現在、犬用の人工レンズは素材の進化や屈折矯正精度の向上に伴い、片目あたり3万〜6万円程度の追加費用として計上されるのが一般的です。ただし、白内障のステージが進行して水晶体を支えるチン氏帯が脆弱化している場合や、重度のぶどう膜炎を併発しているケースでは、あえて人工レンズを挿入せず無水晶体眼として手術を終える判断が下されることも珍しくありません。

項目詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価術前精密検査費用網膜電図(ERG)、超音波、血液・生化学検査50,000円〜110,000円網膜が生きているかを確かめる絶対条件。省略不可の最重要項目。片目手術基本料+麻酔超音波乳化吸引術(PEA)、全身麻酔管理200,000円〜350,000円執刀医の技術料と特殊機器使用料が含まれる中核費用。犬の人工レンズ費用折りたたみ式アクリル眼内レンズ等の本体・手技料30,000円〜60,000円(片目)目の支持組織が弱い場合は挿入不可の判断もあり、事前説明が必要。入院・処置費用2〜4泊、術後眼圧モニタリング、抗生剤投与30,000円〜80,000円術直後の急性緑内障発生を防ぐための厳重管理期間。総額目安(片目)検査・手術・入院・初期内服薬を含む合算350,000円〜550,000円地域や施設規模、併発症の有無により10万円以上の振れ幅あり。総額目安(両目同時)片目×2ではなく、麻酔や入院を一本化して算出600,000円〜900,000円麻酔回数を1回に抑えられる利点はあるが、初期経済負担は極めて重い。

両目同時に実施する場合、麻酔管理料や入院費が一部共通化されるため、単純に「片目の2倍」にはならない設定をしている医療機関が多いものの、それでも70万〜80万円台の現金決済を求められる場面は珍しくありません。これが2026年現在の、犬の白内障手術片目・両目の費用詳細まとめにおけるシビアな実相です。

森 瞳
著者

森 瞳

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。