近年の家庭で普及している「無洗米」を扱う際、従来の白米(精白米)と同じ感覚で計量すると、炊き上がりがパサついたり硬くなったりするトラブルが多発します。ここには明確な物理的理由が存在します。
通常の白米の表面には「肌糠(はだぬか)」と呼ばれる薄い膜が付着していますが、無洗米はこの肌糠が工場であらかじめ完全に取り除かれています。そのため、同じ180mlの計量カップに入れた場合、米粒同士の隙間が詰まり、無洗米一合重さの違いとして約158g〜160gと通常米より約5〜10g多く入ってしまうのです。
カップですりきり1杯すくった時点で「米の粒数が多い」状態になるため、通常の白米と同じ水加減(200ml)で炊くと水不足になり、芯が残ったような硬いご飯になってしまいます。無洗米を使用する際は、以下のいずれかの対策を徹底してください。
- 無洗米専用の計量カップ(約170ml前後の容量)を使用する
- 通常のカップを使用する場合は、水を各大さじ1〜2杯(約15〜30ml)多めに追加する
- キッチンスケールで正確に「150g」を計量して使用する