介護技術の基本として知られる「脱健着患(健康な側から脱ぎ、患側から着る)」ですが、現場ではその基本通りにいかない複雑なケースが多発しています。例えば、認知症の進行に伴い、着替えの目的自体が理解できず、拒絶反応を示す利用者への対応です。
最新のレポートが提示するのは、身体機能的なアプローチにとどまらない、認知心理学を取り入れた介助プロセスです。力任せに袖を通すのではなく、視界に入りやすい位置から声をかけ、安心感を与えながら自然な動きを誘導する技術が、これからのスタンダードとして位置づけられています。