日本全国に数ある桜並木の名所の中でも、一度は歩いておきたい屈指のスポットが存在します。都市景観と調和した洗練された桜から、歴史の趣を感じさせる並木まで、その表情は実に多彩です。
都内屈指の人気を誇る目黒川の桜並木は、約4kmにわたり約800本のソメイヨシノが川を覆うように咲き誇ります。満開時期の壮観さはもちろん、散り際に川面が一面ピンクに染まる「花筏(はないかだ)」は息をのむ美しさです。また、皇居のお濠沿いに広がる千鳥ヶ淵の桜並木では、深い緑の土手と淡い桜色のコントラストが際立ち、ボートから見上げる桜並木は都会の喧騒を忘れさせる迫力を持っています。
みちのくの小京都として名高い秋田県の角館・武家屋敷の桜並木も見逃せません。黒板塀の古い町並みに垂れ下がる樹齢数百年を数えるシダレザクラと、隣接する桧木内川堤(ひのきないがわづつみ)に約2km続くソメイヨシノの並木は、まさに圧巻の一言。国の名勝にも指定される重厚な歴史風情は、訪れる旅人に深い感動を与えてくれます。