自分が「ご査収ください」とファイルを受け取った際、どのように返信するのが正しい作法なのでしょうか。ここでも大きな落とし穴が存在します。
典型的な間違いが、「確かにご査収いたしました」と返信してしまうケースです。「ご」は相手への敬意を示す接頭辞であり、自らの受領行為に「ご」を付けるのは二重三重の誤りです。自身が受領したことを伝える際は、謙譲語を用いて「拝受(はいじゅ)いたしました」、あるいは簡潔に「確かに受領いたしました」と表現するのが正解です。
相手に安心感を与える返信メールの例文
「〇〇様
いつも大変お世話になっております。株式会社△△の佐藤です。
お送りいただきました『2026年度プロモーション企画提案書』、確かに拝受いたしました。
迅速にご対応いただき、誠にありがとうございます。
添付のファイルを拝読の上、来週月曜日の社内会議にて検討を進めさせていただきます。
取り急ぎ、受領のご報告とお礼を申し上げます。」
「返信不要」を伝える場合のスマートな結び
送付側として相手の手間を省きたい場合、「ご査収」と「返信不要」をどう組み合わせるかもテクニックが求められます。単に「返信不要です」と突き放すのではなく、相手への配慮を一言添えるのが成熟したビジネスパーソンのマナーです。
「添付の月次レポートをご査収のほどよろしくお願い申し上げます。
なお、本メールへのご返信はお気遣いなさいませんようお願い申し上げます。(内容に齟齬やご不明点がございました場合のみ、お知らせいただけますと幸いです)」