ネットの検索窓に現れる「危険性」「発がん性」「副作用」といった扇情的な言葉の背景には、過去の残留農薬報道と蜂蜜本来のリスクが混同されている実態があります。マヌカハニー危険性と副作用の真相を整理し、事実と誇張を仕分けなければなりません。
第一の発がん性疑惑は、2020年夏にニュージーランド産マヌカハニーの一部ロットから除草剤グリホサートが微量検出された報道に端を発します。当時、日本の厚生労働省が定めた残留基準値(0.01ppm)をわずかに超える製品が確認され、自主回収騒動へと発展しました。この事態を受け、ニュージーランド政府および第一次産業省は輸出全ロットに対するグリホサート検査を義務化し、現在正規ルートで日本へ輸入される製品は、検疫所での厳格な二重モニタリングをクリアしています。極微量の残留リスクに対してヒステリックに恐れる段階は過ぎており、信頼できる輸入代理店の正規流通品を選ぶ限り、発がん性の懸念は極めて低いと判断できます。
一方で、生理学的に無視できない絶対的なリスクが2点存在します。1点目は、「1歳未満の乳児ボツリヌス症」のリスクです。これはマヌカハニーに限らず全ての蜂蜜に共通する鉄則ですが、腸内環境が未発達な乳児がボツリヌス菌の芽胞を摂取すると、重篤な中毒症状を引き起こし命に関わります。どれほど健康効果が謳われていようと、満1歳未満の乳幼児への摂取は絶対禁忌です。
2点目は、「糖質過多とアレルギー」の問題です。マヌカハニーの主成分は約80%が果糖やブドウ糖などの糖質であり、大さじ1杯(約15g)で約45kcalから50kcalのエネルギーを持ちます。「薬のようなものだから」と1日に何杯も過剰摂取すれば、急激な血糖値スパイクを招き、肥満や糖尿病のリスクを高める結果に直結します。さらに、キク科植物や蜂由来の分泌物に重度のアレルギーを持つ体質の場合、口腔内の痒みやアナフィラキシー様症状を誘発する恐れがあるため、微量からのパッチテスト的な摂取が必要です。