特に顕著なのは、このトレンドを牽引している層の多くが若い男性であるという点だ。「男は強くあるべき」「弱音を吐くのは格好悪い」という古いジェンダー観は薄れつつある。しかし、それでもなお、男性が自身の脆弱性を社会的に開示するハードルは高い。男らしさの呪縛は、形を変えて彼らを縛り続けている。
ある20代のIT企業勤務の男性はこう語る。「仕事のプレッシャーや孤独感をそのまま書くと、メンヘラだと思われたり、説教されたりする。でも、このフレーズを使うとネタとして消費してもらえるから楽なんです」。自己否定をエンタメ化することで、彼らはギリギリの精神的バランスを保っているのかもしれない。