健康診断の現場で健康診断要精密検査不整脈として指摘される方の多くは、意外にも全くの無症状です。ウェンケバッハ型自覚症状は、脈の脱落が単発であれば本人が気付かないケースが珍しくありません。
発症要因として代表的なのが、自律神経のバランス変化です。副交感神経(迷走神経)の緊張が高まると、房室結節の電気伝導が一時的に抑制されます。そのため、日常的にハードなトレーニングを積んでいる自律神経運動選手房室ブロックや、健康な若年層の夜間・安静時に生理現象として出現することが多々あります。
一方で、加齢に伴う心臓刺激伝導系の変性、心筋梗塞や心筋炎などの虚血性心疾患、高血圧薬(β遮断薬やCa拮抗薬など)の副作用によって引き起こされるケースもあります。器質的な心疾患が潜んでいない場合のウェンケバッハ型原因と予後は基本的に良好とされており、過度なパニックに陥る必要はありません。