学校法人群馬育英学園が運営する育英大学および育英短期大学は、同一キャンパス(群馬県高崎市京目町)に位置し、明確な役割分担のもとで教育を展開している。まず押さえるべきは、両校が標榜する教育目的と近年の組織改編の軌跡である。
2018年に開学した育英大学は、単科の「教育学部(教育学科)」を設置し、児童教育専攻(小学校教諭、幼稚園教諭、特別支援学校教諭、保育士)とスポーツ教育専攻(中学校・高等学校保健体育教諭、地域スポーツ指導者)の2専攻体制をとる。新設から年次を重ね、北関東エリアにおける教育者・指導者養成のハブとしての基盤を急速に固めてきた。
一方、1977年の開学から半世紀近い伝統を誇る育英短期大学は、幼児教育学科と現代コミュニケーション学科(医療・ビジネス、情報IT・デザイン等のコース)の2学科を展開。2年間で資格取得と実務スキルを凝縮して習得させる実践カリキュラムが特徴だ。
教育関係者の証言によると、直近の動向として注目されるのは、群馬県内を中心とした自治体・教育委員会との包括連携協定の拡大や、附属・系列校の枠を超えたスポーツ・教育連携プログラムの進化である。前橋育英高校で培われたトップアスリート育成のノウハウを大学のスポーツ教育専攻へと接続し、部活動指導員や地域クラブ指導者の育成に直結させる動きは、部活動の地域移行が進む社会背景とも合致している。