実寸が21×29.7cmであっても、デジタル画面でデザインやデータを作成する際には「ピクセル(px)」単位へ正しく換算しなければならない。ここで品質を左右するのが、1インチの中にどれだけの点(ドット)を敷き詰めるかを示す「解像度(dpi)」の設定だ。
Web上での閲覧やディスプレイ表示が目的であれば、72dpiの設定で十分であり、この場合のピクセルサイズは「595×842px」となる。しかし、印刷・出版業界で実用に耐えうる高品質な印刷物を仕上げるには、300dpi〜350dpiの高解像度が必須条件だ。300dpiでは「2480×3508px」、プロ仕様の精細な出力を目指す350dpiでは「2894×4093px」のキャンバスサイズが必要となる。低解像度のまま出力を行うと、写真の輪郭が粗く崩れる印刷事故を引き起こすため、作業開始時の適切な数値指定が欠かせない。