芸能活動を休止していた約1年半の間、彼女はファミレスやダイニングバーでのアルバイトを経験するなど、一般社会の中で「普通の暮らし」を経験しました。しかし、そこで再確認したのは「自分には歌と芝居しかない」という強い情熱でした。
2006年に本名である「神田沙也加」名義で復帰した彼女が選んだ主戦場は、テレビのバラエティやポップス界ではなく、実力だけが物を言うミュージカルの世界でした。
舞台『イントゥ・ザ・ウッズ』での赤ずきん役をはじめ、オーディションに一般参加して役を勝ち取る日々。稽古場では厳しい指導に涙を流しながらも、基礎から発声と演技を徹底的に叩き直しました。『ピーターパン』『レ・ミゼラブル』『キューティ・ブロンド』など、名だたる大作で実績を積み重ね、彼女は徐々に「松田聖子の娘」ではなく「舞台女優・神田沙也加」としての評価を確立していったのです。